2012年10月18日木曜日

PathfinderRPG 初めてのシナリオ part.2

前回の続き PathfinderRPG 初めてのシナリオ part.1

前回脅威度上は問題ないものでも、出すととんでもないことになる例を示した。つまり、脅威度というものは指針であって、その指針の範囲で出した敵は須く問題ないというわけではないということだ。モンスターと考えるから分からないかもしれないが、例えば、オーガを4レベルのファイターやパラディン、バーバリアンと考えれば、1レベルのPCを相手にするとどうなるのか分かると思う。

問題は“ではどういう敵を出せば良いのか?”ということだ。それには以下の様に幾つか方法がある。

  • 単体ではなく、複数にする
  • 一度に与えるダメージが多くない敵を出す
    • 単体攻撃をする場合は1回の攻撃で死なないダメージにする
    • 範囲攻撃をする場合は個別のダメージはかなり少ないものにする

単体ではなく、複数にする

字の通りで、脅威度3の場合、オーガや4レベルのファイター他を出すよりもノール2体や2レベルのファイター2体の方が良い。これは次に説明している一度に与えるダメージが多くない敵を出すにも関係もあるし、また、分散したことで、hpが下がり、ひいては敵のダメージが減っていくことも関係している(つまり、敵の数を減らせば敵から与えられるダメージも減る)。

一度に与えるダメージが多くない敵を出す

この理由は、ダメージが多ければ、回復でダメージを癒す時間がない。ダメージを低くすることで回復役の活躍の機会を作ると共にPCが倒れにくい様にすることがこれの目的である。また、範囲攻撃のダメージが高ければ、hpが少ないPCが早々に倒れ、結果的にPL側が単体ではなく、複数にするに記載されている様に各個撃破され、敵を倒すだけのダメージを出せなくなってしまう。

こういった点に留意して、敵を出すことで、自作シナリオでも全滅し易いシナリオにならないバランスの脅威を表現できる様になる。

ちなみにPathfinderRPG 初心者さん向けセッション『鋼の時代』のボスである敵は

族長ゴブリン:脅威度1/3
 +ハーフ・ドラゴンテンプレート追加:脅威度1/3→3(最低3になる)
 +ソーサラー1追加:脅威度3→4
護衛ゴブリン:脅威度1/3
 +ウォリアー1追加:脅威度1/3→1/2

という存在で脅威度だけ見るとアホかと思われるかもしれないが、ハーフ・ドラゴンテンプレート追加によって、肉弾性能を向上させ、ソーサラー1の追加によって、ドラゴンブレス(バーニング・ハンズ)を付加している。

これによって、ゴブリン族の族長としての他のゴブリンを圧倒するパワーを表現すると共に、そう簡単には倒れないhpとダメージとしては1d4の範囲攻撃という上記の事項全てを満たすボスだったのである。

5 件のコメント:

  1. 記事を見ていて気になったので、この場を借りて質問です。
    これってどこかに書いてあったりするものでしょうか? どうしてそう思ったのかと言うと、今回dvampさんが書いたことをみんな知っていれば良いシナリオをみんなが楽しめると思ったからです。

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    1. レインさん、コメントありがとうございます。
      >これってどこかに書いてあったりするものでしょうか?
      他のゲームだとあった様な気がしますが、私の知る限りでは明確に書いているものってないと思います。

      ただ私じゃないと思いつかない様な内容ではなく、遊んでいれば気付くものだと思いますので、初心者の方がこれをすぐに気付くのは難しいかもしれませんが、ある程度遊んだことがある人はご存知だと思いますよ。

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    2. ある程度遊んだことある人なら知っているはずということはこの観点と逆の要素が入っている腹減ったとかはわざとやっているってことなんでしょうね。

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    3. レインさん、コメントありがとうございます。
      >わざとやっているってことなんでしょうね。
      そうきますかw

      真実はご本人に聞くしかないとして、発言やらやりとりはWebに残っているので、そこから察するしかないんじゃないでしょうかとぼかした答えをさせていただきます。

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    4. ご回答ありがとうございました。

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